緊急地震速報で新幹線が停電になる

緊急地震速報が出ると強制的に新幹線を停車させるために、送電が止まるようです。
緊急地震速報誤報でしたが、緊急時にどう行動するかを考える良い機会でした。


2013年8月8日の17時ごろ、帰省のため新幹線に乗っていていました。
目的地まで残り10分というところで、ドンと振動があり車内が停電になりました。
それと同時に、緊急地震警報の着信で、乗客の携帯電話等でアラームが鳴りました。
その後、原因不明の停電で緊急停止したとのアナウンスがあり、20分ほど車内に閉じ込められました。
地震で脱線したことのあった新幹線が緊急地震速報で停車したのは、よい対策と思いますが、停電の原因を緊急地震速報の受信とアナウンスしなかったので、停車までの仕組みを調べてみました。


情報はJR東海安全報告書2012に掲載されていた安全対策の実施状況です。


JR東海の路線には、地震防災システムが敷設されており、以下のような構成です。。

地震防災システムは、遠方で発生する大規模地震を検知し早期に警報を発する「東海道新幹線早期地震警報システム(テラス)」、沿線の揺れを直接とらえる「沿線地震計」、気象庁からの「緊急地震速報」の活用、の3点で構成しています。


今回は、気象庁からの「緊急地震速報」に従い、送電を停止したようです。
8月8日の速報は誤報とのことでしたが、JR東海地震防災システムの機能による、安全な新幹線の緊急停止の場にいたことは、大変でしたがいい経験でした。
同乗した家族の不安の軽減法、正確な情報の取得法等の緊急時にどう行動するかを考える良い機会だったからです。