頭で考えるのと実際にやるのとはずいぶん違う

○訓練だけでは対応できないことがあることを実体験したことは、いい経験になりました。

2012年6月19日の台風4号の影響で、我が家は停電しました。
しかし、道路1本はさんだお向かいは通電していました。
一部の街灯も点いていたので、真っ暗というわけではありませんでした。

浜松は日ごろから防災意識が高いので、我が家もかなり備えがありました。
しかし、想定と実際とではずいぶん印象が異なりました。
安全の確保を確認した後に行ったことを、思いつくままに記載いたします。

① 常備していても水の確保を行いたい
まず、水筒に水道水を蓄えました。
そこに、冷蔵庫の製氷室の氷を加え、冷水としました。
冷蔵、冷凍室のドアは極力開けないようにしました。
冷気が逃れるからです。
私は冷蔵庫の扉を開けたため、妻に注意されて、気づきました。
気温に応じて適切な温度の飲用水が確保できるといいかもしれません。

② 発電式の懐中電灯を人数分確保したい
懐中電灯が人数分無いと、行動が制限されます。
例えば、4人に2個の懐中電灯だと、2人1組で行動しなければなりません。
今回は真っ暗にならなかったので、懐中電灯の場所まで取りに行けました。
しかし、真っ暗ですと懐中電灯を取りに行けませんので、充電式の常夜灯を利用するのよいのかもしれません。
階段の下り口の常夜灯は充電式でしたが、当日、点灯しませんでした。
後ほど確認すると、電池の消耗を防ぐためか、充電池の配線が外れてました。
充電池を使用する場合、電池を消耗するので、電池交換のスケジュールを決めて置くのもいいかもしれません。

③ 気温が高い時は涼のとり方を気にしたい
風雨を避けるため窓を閉め切っているので、うちわを探してきて涼を取ることになりました。
幸い、子供の作った夏祭り用の団扇が人数分出てきました。
コラージュされてかなり重かったのですが、それでしのぐことができました。
節電のため空調能力を制限している施設が増えていますので、この機会にマイ扇子をそろえるのもいいかもしれません。

④ 子供のラジオの聴取、テレビの視聴を控えたい
気分を紛らわせるために携帯用のラジオやワンセグテレビが活用できるのですが、報道される台風情報の緊迫感に、子供たちの不安は募るばかりでした。
幸い、ワンセグテレビには子供用の番組を録画していたので、子供にはその録画を視聴させて気持ちを落ち着かせ、大人はラジオで台風情報を確認することにしました。
こういったときは、親が子供の不安を低減させるお話ができるといいかもしれません。

6月の台風時の停電では、上記のような、その場で気づいたことがいくつかありました。
考えるのと実際に経験するのでは、ずいぶん違いがあることがわかりました。
上記の①から③は世代を超えて参考になる対応です。
しかし④は今回考えさせられた対応です。
これまで参加した防災訓練でも、あまり意識されていなかったような気がします。
将来どのような状況下で、子供の不安を低減させなければいけないかわかりません。
子供の不安を低減できる小話を持っておくことは重要かもしれません。