『まぁ、いいか』で済ませない

○わずらわしく感じると、目の前の問題を過小評価してしまいます。
結果、想定以上に大きな被害を被ります。

8月18日(土)の浜松は天候不順で、雷雨と晴れ間が交互に繰り返す日でした。
そんな中、休日出勤をしていました。
夜になると、雨が降るまでの間隔が長くなってきたので、帰宅準備に入りました。
天候を気にしながら帰宅時刻を決めるのは、自転車通勤をしているからです。

しばらく雨が降らなくなったので、帰宅することにしました。
帰途4分の1ぐらいで、大粒の雨がパラパラと。
急いで帰ろうという気持ちが高まると同時に、雨が本降りになってきました。
それでも、急げばそんなに濡れずに帰れるとの気持ちが強く、そのまま自転車に乗り続けました。

降雨対策をせずに自転車通勤をしていたわけではありません。
通勤用カバンの底には、雨合羽が常備されています。
しかも、上着とズボンに分かれている立派なものです。
それでも、すぐに着用しなかったのです。

帰途2分の1ぐらいのところで、やっと雨合羽の上着だけを着用しました。
自宅に着いた時、下半身は太ももから下がずぶぬれになっていました。

すぐに着用しなかった理由を考えてみました。
この日に雨合羽をなかなか着用しなかったのは次の3つの気持ちが強かったからでしょう。
1つ目は、夏の日に雨合羽を着用すると、汗で肌に貼りつき不快だという気持ち。
2つ目は、通り雨ですぐ止むだろうという気持ち。
3つ目は、夏の通り雨でぬれても、すぐ乾くから大した事はないという気持ち。

いろいろな気持ちがありますが、注意すべきポイントは、わずらわしさが優先して、問題を過小評価したことです。
1つ目は、気温の高い日にはいつも起こることです。
2つ目と3つ目が起こることには根拠が無く、たぶん願望なのでしょう。

こういったことは、今回に限ったことではなく、仕事上でも多々あります。
たとえば、仕事の途中で感覚的に気になることがあるのですが、忙しかったり、疲れていたりして対策を怠ります。
そうすると、終了時に多大なリカバリーが必要になります。

このプロセスを、私は「『まぁ、いいか』で流す」とよんでいます。
こういったことで痛い目にあっているので、作業場のパソコンのスクリーンセーバーでは、仕事上でついやってしまう失敗未遂が表示されるようになっています。
その中に「『まぁ、いいか』で済ませない」があります。
残念ながら、その内容は事務所のパソコンでは表示されません。
土曜日は事務所での作業だったので、教訓の確認ができませんでした。

将来同じ過ちを犯さないよう、事務所のパソコンのスクリーンセーバーも同様の設定にしておきましょう。
それから、週に一度は通勤用かばんの中身を確認して、持ち物を何に使うかも確認することにしましょう。