ポケットにApp Inventorサーバー

プログラミング能力は、思考を拡張し具体化できる能力でしょうか。
すばらしい能力です。

Windows上でApp Inventorをオフラインで簡単に動作させることができましたので、紹介します。

2012年7月14日に、日本Andoroidの会 浜松支部 第15回ミーティングが開催されました。
第15回は、もくもくということでしたので、私は、プログラム初心者でもアンドロイドアプリを作ることのできるツールのApp Inventorの勉強をまとめて行う機会にしました。
しかし、会場にはネットワーク環境が無いため、オフラインでApp Inventorを動かす必要がありました。

GoogleからMITの管理に変わったため、オフラインで動かす環境はネット上の知見をそのまま利用することができませんでした。
応用すればできるのでしょうが、ソースからのビルトによる環境設定が必要となったため、私にはできませんでした。

ネット検索を続けたところ、Android Indonesiaに解決法が掲載されているのを見つけました。
その名も、「App Inventor True Offline (App Inventor Personal Server)」という記事です。

インドネシア語で記載されていたのですが、「1. Download file Personal.zip dari http://sourceforge.net/projects/ai4a-configs/files/Personal%20server/」の一文をたよりに、環境構築できました。

以下の紹介はApp Inventorを既に使用したことがある方を前提にしています。
使用したことが無い方は、「Learn about MIT App Inventor」の「Setup」に従って環境設定を行い、「Tutorial」のいくつかができることを確認されることをお勧めします。

さて、上記のsourceforge.netのai4a-configサイトにアクセスすると、readmePersonal.zipの2つのファイルが掲載されています。
Personal.zipをダウンロードして、適当な場所に展開すると、
appengine-java-sdk-1.6.4
AppInventor
BuildServer
java
の4つのホルダーが作成されます。

はじめに、「BuildServer」ホルダーの「launch-buildserver.cmd」をダブルクリックして起動するとコマンドプロンプトの画面が一瞬表示されます。
つぎに「startAI.cmd」をダブルクリックして起動するとコマンドプロンプトの画面が表示されます。

画面、最終行あたりに「localhost:8888」と表示されたら、ブラウザーから localhost:8888 にアクセスしてください。
私のところでは、「情報: The admin console is running at http://localhost:8888/_ah/admin」が最終行の表示です。

ブラウザー上に、「Not logged in」と表示された水色の長方形が現れます。
「Email:」のところに「text@example.com」と入力されていますが、そのままの状態で、「Log In」ボタンをクリックします。
そうすると、App Inventor Designerの画面が表示されます。
これ以降は、App Inventorの使い方に従ってください。

注意すべき点は、プロジェクトが、ローカルのビルドサーバー内に保存されることです。
Onlineのものとの併用の時は注意する必要があります。
複数のパソコンで利用したい時は、USBメモリ等にPersonal.zipの内容を展開して、利用するといいかもしれません。

最新バージョンとして、V1.2.zipが公開されていますが、今回の説明のように簡単に利用可能にはなりません。
環境設定が必要となります。
環境構築ができましたら、ご紹介させていただきます。